久々に小舞仕事をさせていただいてます。最近はボードやラス地の上にモルタルをかけて漆くいを塗る仕上げが多く、そうでない場合はサイディングです。強度や防火性能、構造計算による耐震性能、コスト重視の施工方法が一般的になって工賃のかかる左官仕事が敬遠されがちで、その為、できる職人がいなくなりつつあります。若い大工は小舞のためのヌキを入れる入れ方さえも知りません。 そんな今、石場建て足固めで土を付ける家造りの現場に関わらせていただける幸運に恵まれたことは、この巡り合わせの全てに、ただただ感謝するだけです。 昔、プレカットが出始めた頃、製材所は儲からない。材木は材木屋で買う方が安い。と言われプレカットがあれば大工は要らない。と他人から笑われたものです。 何度か迷った時期もありましたが、笑われても永井建設の家造りは変わりませんでした。 だから、永井建設の家造りのコンセプトは『住み継いでいける家造り』です。 30年40年50年と山で生き続けた木を伐り出して製材し大工が墨を付け刻み建てる。 まっさらの家に住み手がそれぞれの彩を添えて命を吹き込んで、思い出をつくり、たったひとつしかない自分の家になっていく。その間何人の人の手を経ている事か。人が造るから暖かい。思えば家づくりは100年に及ぶ一大事業です。 だからこそ、長く住み継いで欲しいと願いながら職人たちが造り、いつまでも明かりが灯り続けますようにと願いながらお引渡しをします。大きな家も小さな改造もみな同じ思いで関わります。 あるものを大切に使い続けるリフォームも含めて、穏やかに自然体で住める家、気楽に人が集う家、光や風を感じる家。「どんな住まい方がしたいのですか?」そう問いかけながら、お施主様に寄り添って共に考え提案し、造っていきたいと思っています。 今までのどの家も、大事な梁は、松山から伐りだしてきて製材にかけて使っています。
by nagaikensetsu
| 2009-07-18 20:23
| 建築現場
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